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仕事の足を引っ張る危険な6タイプ - 〔読了〕組織の掟

組織の掟 (新潮新書)

インテリジェンス機関。エリートすぎて未知な世界を、佐藤優さんの視点を借り、こっそりと覗いてきた。登場する人々のキャラクターの濃さが、固くなりがちな話に、程よい緩みを与えてくれる。
知らない世界を少し深くまで覗くことができる、それは読書の醍醐味の一つである。
この記事では主に、"仕事の足を引っ張るタイプ"についてまとめたが、この本の面白さはそれだけじゃない。モサドというすごいインテリジェンス機関のすごい人が作った職業適性テストや、世渡り上手になるための筆者の工夫、一番病など、マーカーを引いた箇所はまだある。


仕事の足を引っ張る危険人物6タイプ

▼能力がないのにやる気だけあるタイプ
 このタイプに見られるのは、朝令暮改な指示を出すリーダー。ブレまくりで不安定なので、リーダーとしての役割を果たさない。
 そして、トラブルメーカーな下っ端。余計なことに頭を突っ込んで自爆し、チームの成果をマイナスに突き落とす厄介なチームメイト。関わらない方が良い。
 能力がなくやる気もないタイプは、与える仕事さえ間違わなければ、大きな問題を起こす可能性は低い(問題を起こすためのやる気を持ち合わせていないから)。"能力がないのに~"タイプより扱いやすい。

▼ピンチで泣くタイプ
 追い詰められると泣いちゃう人。泣いてもどうにもならんよね。事態が好転することも、落ち切った評価が上がるはずもない。何か悪いことをしたならきっちり謝って、お家に帰ってから一人で泣こう。

▼組織に入ることが最終目標タイプ
 就活を頑張り過ぎて、燃え尽きちゃうタイプ。組織に入って働くことが目的じゃないので、伸びしろがない。
 受験でも同じこと起こるよね。志望校に入学してそれで満足して、自分探ししなきゃいけなくなるやつ。なんかそういうの身に覚えがあるな…。

▼ネガティブを撒き散らすタイプ
 口からネガティブを吐き出す人。発される言葉は瘴気を帯びているので、耳に入れてはいけない。感染する。相手にするのは時間の無駄でしかない。

▼嘘つきさん
 プライドが高すぎて、仕事のミスを嘘で誤魔化しちゃう人。やりました()→後でやろう→やり忘れる→ちゃんとやりました()、このパターンが危険すぎる。組織全体の信用を落とす大事件に発展することがある。
 ミスをした時はどんなミスでもすぐに認めて、すぐに修正すること。

上司の立場になったとき、これらの危険人物に仏心を出して関わりを持ってしまうと、組織に大迷惑をかける結果に。その責任はもれなく自分にも。関わりはなるべく、いや、絶対に避けたい。


読みながらメモしたことをざっくり

グループでの仕事は掛け算。ゼロの人間が一人でもいると、全体がゼロになってしまう。
勉強は自分との闘い。昨日より今日、今日より明日。他人と闘わないように。


組織の掟 (新潮新書)

組織の掟 (新潮新書)


おしまい。